北欧からのものがたり
「森の金」アンズタケ
アンズタケはスウェーデン語で「kantareller(カンタレラ)」と言い、多くの人に愛されているキノコです。秋の初めに収穫時期がピークを迎えると、金色に輝くアンズタケを探す人々が森に分け入ります。
見つけやすく人気の高いアンズタケ
アンズタケはスウェーデンで最もよく食べられているキノコのひとつ。明るい黄金色をしており、毎年同じ場所に群生することが多いため、森の中でも見つけやすいと言われています。形と色がとても特徴的で、ユニークな見た目をしていることから、他のキノコと間違えることはまずありません。キノコ狩り初心者でも気軽に収穫できるのがアンズタケの魅力なのです。
また、太陽の光を好むというのも、私たちにとってはうれしい習性です。
アンズタケは、さまざまな種類の樹木があって光の入りやすい森でよく育ちます。森の小道沿いに生えることが多いため、わざわざ暗い森の奥まで入っていく必要はありません。小道から外れることなく、かごいっぱいのアンズタケが採れることもあります。
アンズタケ狩りに持っていくもの
アンズタケ狩りは、気軽な装備で楽しむことができます。雨の森の中を歩かなくてもいいように天気の良い日を選び、収穫シーズン中に出かけましょう。アンズタケは7月から10月に育つため、夏の終わりから秋の初めにかけてが収穫のチャンスです。
では、どんな準備が必要なのでしょうか? 基本的には、森でのキノコ狩りを満喫するために必要なものを自由に準備してもらえば大丈夫ですが、おすすめのアイテムは次の通りです。
- 飲み水
- シナモンロールなどの甘いおやつ
- コーヒーまたはお好きな温かい飲み物
- キノコを入れるかご
- きれいな景色を撮影するためのカメラ、またはスマートフォン
- ピクニックシートなど、休憩時に使う敷物
- 一緒に楽しむ友人
アンズタケを見つけるコツ
アンズタケ探しはそれほど難しくはありません。次のポイントに注意して探してみてください。
- 森の中で光が当たる場所
- (松の木が密集するような森ではなく)複数の種類の木が混在する森
- 歩いている小道の足元をよく見る
- 以前にアンズタケを見つけた場所があれば、同じ場所に生えている可能性が高い
- 黄金色のキノコが群生しているエリアを見つけたら大当たり
アンズタケの食べ方もいろいろあります。
一番の定番であり、最も簡単な方法は、バターで炒めたアンズタケをトーストにのせる食べ方です。他には、アンズタケを使ってキノコソースを作り、ミートボールやじゃがいもと一緒に食べるのもおすすめです。