北欧からのものがたり
焚き火のそばで冬のピクニックを
雪が舞い、空気が凍りつくような冬の日でも、スウェーデンの人々は外で過ごすのが大好き。そこへ太陽が顔を出そうものならば外に出ずにはいられません。ぱちぱちと音を立てる焚き火のそばで友人たちと温かい飲み物を手に語らうなら、冬はぴったりの季節です。
冬の定番アクティビティ
スウェーデンの冬は長く、特に北部に住む人々にとっては一年の半分近くが冬となります。長く、寒く、暗い冬を乗り切るためにも、晴れ間がのぞいたときには太陽の光を存分に楽しむことが大切なのです。
焚き火を焚いてのピクニックは、多くのスウェーデン人にとって定番のアクティビティ。火で身体を温めながら新鮮な空気を吸い込み、冬を満喫するのです。また、キャンプ場や、森の開けた場所には自由に使える焚き火スペースがあることも多く、気軽に行うことができるのも嬉しいポイント。誰でも安全に焚き火や外での時間を楽しめるよう、このような設備が用意されているのです。冬にスウェーデンを訪れれば、雪や凍えるような寒さをものともせず、たくさんの人が森の中で過ごしていることが分かるはず。ピクニックには、新鮮な空気を吸い込み、家族や友人と冬を楽しむ不思議な魅力があります。
冬のピクニックには何を持っていく?
冬のピクニックに出かけるときは、こんなことに気を付けましょう。
- 寒さに備えて必ず予備のセーターを持ちましょう。
- サングラスを持って行きましょう(太陽が顔を出せば一気にまぶしくなります)。
- ブランケットやクッションは、あっても困ることがありません。
- ウェットティッシュがあれば手や食器などを拭けて便利です。
そして忘れてはいけないのが「フィーカ」です。おやつと飲み物はピクニックの必需品。甘いものとしょっぱいもの、両方があると最高です。
焚き火は必須ではありませんが、あれば心地よい時間が過ごせます。
軽食にはソーセージを直火であぶり、パンに挟んでケチャップをかければ即席ホットドッグのでき上がり。
また、ホットサンドもおすすめです。ポイントはピクニックに出かける前にサンドイッチを用意して包んでおくこと。現地では焼くだけですぐに食べられます。
冬のピクニックに欠かせない「フィーカ」
しょっぱい食べ物と同じくらい、フィーカに欠かせない甘いもの。甘い食べ物と温かい飲み物がなければ、冬のピクニックは始まりません。
スウェーデンでのピクニックの際によく持っていかれるもののリストを次にまとめました。ぱちぱちとはじける火の前で楽しむには最高のラインナップですので、ぜひ参考にしてください。
- 保温ボトルに入れた熱いコーヒー
- 保温ボトルに入れたホットココア(子どもやコーヒーを飲まない人に最適)
- 冷たい牛乳を入れた小さなボトル(主にコーヒー用)
- シナモンロールなどのおやつをたくさん
- 甘いクラッカー(チョコレート入りのオーツクラッカーなど)
- ナプキン
子どもと一緒に行くなら、簡単に作れて皆に人気のスウェーデン風クレープもおすすめです。 前日(または当日の朝)にクレープを作り、中にジャムなどを巻いて容器に入れ、持って行きましょう。手で簡単に食べられますし、子どもも大人も大喜び間違いなしです。