北欧からのものがたり

花かんむりの作り方

花輪は夏至祭のメイポールに飾ったり、頭にかぶってみたりと楽しみ方はいろいろです。花の咲き乱れる季節にはぜひ伝統的な花かんむりを手作りしてみましょう。

愛され続ける花かんむり

何百年も前、花かんむりは装いを華やかにするものとして、結婚式にも使われていました。夏の間は美しい花が咲き誇り、お金もかかりません。花嫁用の高価な髪飾りには手が出せなくとも、花かんむりなら作ることができたのです。また花かんむりをドライフラワーにすると、いきいきとした夏のを思い出させ、寒い冬の間にも生命の息吹を感じることができます。

クリスマスの日に、浴槽の中に乾燥させた夏至の花を浮かべると幸運を呼ぶという言い伝えもあります。現在、花かんむりは子どもたちから年配の方々まで、男女問わずすべての人に愛される伝統となっています。昔は、花かんむりは女性がかぶるものでしたが、現代では誰がかぶっても構いません。

Woman with flower wreath, sitting on a swing
  • People cheering around a table

自分だけの花かんむりを作る

花かんむりの作り方にルールはありません。
葉だけを使う人もいれば、葉と花の両方を織り交ぜて作る人、あるいは花だけを使って作る人もいます。
まずは一般的な作り方を覚え、それから想像力をふくらませて自由に花かんむりを作ってみましょう。

花かんむりを作る方法はいくつかありますが、簡単なのは強度のある針金で土台となる円を作り、そこに花を加えていく方法です。次のものを準備しましょう。

  • 強度のある太い針金(土台用)
  • 花を付けるための細い針金
  • さまざまな種類の花や葉(花は茎が短すぎないものを選ぶ)
  • 布やサテンのリボン(あれば)
Woman making a wreath of midsummer flowers

作り方

  1. 太い針金で円形を作り、頭に合わせて大きさを調整します。これが花かんむりの土台になります。
  2. 土台に細い針金を付け、花を加えていきます。
  3. 細い針金を茎の周りに巻きつけ、1本ずつ花を付けていきます。針金を巻きつけながら花と葉を交互に付け、これを繰り返します。
  4. 土台全体が花で覆われたら、巻きつける作業はおしまいです。あとは細い針金を隠して整えます。
  5. 好みに合わせて花かんむりをサテンのリボンで飾り、リボン結びを作って完成です。

花かんむりを作る際のポイントは挑戦を恐れないことです。ちょっと大きく作ってみたり、目立たせてみたり、楽しいものにしたりしてみましょう。花かんむり作りに正解も間違いもないのです。夏至の花を存分に使って思いのままに作り、自分だけのかんむりを楽しみましょう。

Woman teaches girl how to make a wreath