クロスカントリースキー in Sweden - Moz Sweden

北欧からのものがたり

クロスカントリースキー

雪が降ると外には出られない? いえいえ、初雪は新しいアウトドアシーズンの幕開けの合図です。
日は短く、雪は深く、寒さは厳しくなる冬本番こそ、スウェーデンの人々は大自然の中に繰り出します。澄み切った冬の空気を楽しむには、クロスカントリースキーが一番です。

冬を満喫するアクティビティ

クロスカントリースキーは、スウェーデン語では「turskidåkning」と言い、美しい冬の景色や凍って雪で覆われた湖を眺めながらできる運動としてスウェーデンの人々に愛されています。
クロスカントリー用のスキー板は、雪の上で長時間ゆったりと滑ることを想定して設計されています。傾斜が急な丘での滑走や、スピード感のある熱いレースとは異なり、自然の中を静かに進んで楽しむのです。

Woman in knitted sweater stretches her arms to the sky

自分のペースで

クロスカントリースキーの魅力は自分のペースで進めること。足を止めて美しい景色を眺めたり、少し休憩してリュックから甘いおやつと飲み物を取り出してみたり、太陽の光を浴びながら思い思いに1日を過ごしましょう。ひとりでも、誰かと一緒でも構いません。このアクティビティの目的は、スキーの技術やスピードを競うことではなく、心をリラックスさせ、満ち足りた時間を楽しむことなのです。

雪と太陽の光の中で過ごすアウトドアアクティビティは、新しいコミュニケーション方法として定着しつつあります。ソーシャルメディアやテレビ、アプリから距離を置き、目の前の人との距離を縮めましょう。楽しくおしゃべりをしながら、同時に冬の景色楽しむことがアウトドアアクティビティの醍醐味です。事実、誰かと一緒に過ごすことでストレスが軽減され、心身の健康が増進するという研究結果もあります。自然の中に身を置き、美しい雪景色の中をスキーで進み、フィーカを楽しむだけでなく、アウトドアでは心も健やかになれるのです。

Woman skier relaxes with face turned to the sun.
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フィーカの楽しみ方

どんな一日でも、お茶休憩は欠かせない―それが「フィーカ」の精神です。
フィーカとは軽食とコーヒーなどの飲み物を楽しむこと。家で、職場で、カフェで、とどこでもフィーカはできますが、自然の中のそれはまた格別です。
スウェーデンでは、フィーカの時間がアクティビティそのものと同じくらい重視されています。そして、フィーカになくてはならないのは甘いおやつ。ここではスウェーデンで人気の定番ドリンクやおやつを紹介します。

  • 冷えた体を温めるココア。できれば手作りするのがおすすめです。Mozでも簡単で美味しい手作りココアの作り方を紹介しています。心までほっと温まること間違いなし。
  • 「Polarbröd」で作ったサンドイッチ。Polarbrödとはスウェーデンのパンの一種で、イースト、牛乳、バター、ライ麦粉、小麦粉から作られる、丸い形をした平らなパン(スウェーデン語では「polarkaka」)です。ほんのり甘くて柔らかいこのパンは、バター、ハム、野菜を挟んで食べるのがおすすめです。
  • 他にもフィーカに欠かせないのは「kanelbulle」、シナモンロールです。イーストで発酵させた生地に、砂糖、バター、シナモンを加え、上にはパールシュガーを振りかけて焼くと、甘い香りに心が躍ります。
A basket of fika, coffee and cinnamon buns